EDを学ぶことについて
男性は30代になると性欲が増す人はあまり多くはなく、20代の頃のように持て余すほどの性欲はなくなり、落ち着いてくる人が多いです。一方女性は、30代以降に性欲がピークになるという人も多いと言われています。
EDの仕組み
EDを専門的に言うと、「性交時に十分な勃起が得られない、あるいは、十分な勃起が維持できないため満足な性交が行えない状態」と定義されています。EDは近年バイアグラやレビトラなどの登場により、治療を行えるようになりました。しかし、病気の特性上自分がEDであることをオープンにしようとせず悩んでいる人が多いようです。性機能不全は、成人男性の10%~15%が該当するといわれていて、病気や加齢などによる身体的原因とストレスなどの心理的原因の二つに分かれます。どちらの原因であっても、血流の低下が起こり、性機能不全の状態が続くと、次第に陰茎の血管が収縮して、筋肉細胞も委縮してしまいます。そうなってしまうとさらに勃起は困難となり、精神的ダメージを負うこととなります。また、失敗から恐れが生じ最終的には性に対する興味も性欲も失ってしまいかねません。
身体的原因
身体的原因には、さまざまな要因が考えられます。ひとつは、陰茎を通っている尿道などの変形です。また、脳卒中や頭部外傷、脊髄損傷、骨盤内蔵機の手術によって神経系の障害が起こるときもあります。陰茎の血管の狭窄によって、血液量が減ることが原因になっていることもあります。また、脳下垂体や副腎、睾丸などのホルモンを分泌する器官の障害がEDになる可能性も。避けることのできない原因のひとつとして老化もあります。精子をつくる機能は30~40歳ごろから老化が始まり、ホルモンをつくる機能も低下してきます。それに伴い、射精能力や勃起能力は次第に減少し勃起力も弱まるのです。
心理的原因
新婚の時は性行為に失敗したり早漏だったりと、その後の性交に対して、恐怖感を持つ場合があります。本人に性的欲求があっても挿入時に萎えて、うまくいかないことも。性に関する情報に大量に触れられる昨今、間違った情報を信じたがゆえに自分は女性を満足させられないと思い込み、自信喪失からEDになってしまう男性が少なくありません。また、激しいストレスにさらされると副交感神経やホルモン分泌に影響がおよび性欲が阻害され、性交どころではなくなってしまうことがあります。
本格的にEDを治すには専門クリニックで
EDの原因が身体的なものであれば、その根本となる病気の治療を優先させましょう。治療法としては、ビタミン剤やホルモン剤の投与があげられます。軽いEDであればビタミン剤やホルモン剤投与でも治りますが、それでも勃起に支障をきたす場合は、バイアグラ、レビトラ、シアリスの投与をします。心理的な原因の場合、心療内科で相談したりカウンセリングなどを受けましょう。ED治療には時間がかかるため、まずは専門医を受診してみることをお勧めします。